牛乳屋の倉庫を理想の住まいに再生
-DIY余白と猫と暮らす、リノベーション事例-
|倉庫リノベーション|











「空き家や倉庫を活かして、コストを抑えて自分らしい住まいをつくりたい」そんな希望を持つ方が増える中、課題となるのが「どこまでプロに頼み、どこから自分で仕上げるか」という住まいづくりのバランスです。本事例では、鉄骨むき出しの古い倉庫が、猫5匹と暮らせる居住空間へと変貌。 プロによる設計と、住まい手によるDIYを組み合わせた“余白あるリノベーション”が実現されました。
物件概要
物件名|T邸 倉庫リノベーション
場所|広島県福山市
クライアント|個人
設計・デザイン|インクロッチェ株式会社
ディスプレイ|インクロッチェ株式会社
依頼内容|鉄骨倉庫1階部分の住宅化リノベーション計画/施工
担当エリア|居住スペース全体+外構部
施工箇所|倉庫1階(玄関・LDK・水回り)/一部2階補修
施工期間|2021年~2022年
物件詳細
詳細と空間コンセプト
1階は牛乳屋さんとして使われていた鉄骨造の倉庫。外階段と車庫のスペースで、内装は「床・壁・土間なし」の状態でした。施主ご夫婦は「これまで住んでいた2階だけでなく、1階と2階を併用した暮らし」を希望されました。「暮らし手が生活と共に仕上げていく余白を残した家」という新しい住まい方を目指しました。
インテリアコンセプトにおける課題
天井・梁・柱のみが残るスケルトン状態からの再構築
猫5匹と共生できる素材・動線・安全性の配慮
断熱・外壁・水回り含めた生活空間を整える必要
DIYが得意な施主ご夫婦の意向をくみ取り、“完成させすぎない”設計に
提案内容
本計画では「骨組みとしての空間設計」に重点を置き、以下のような提案を実施しました。
天井・梁・柱は既存を活かし、鉄骨造ならではの構造美を残した設計
断熱・外壁・土間の再構築による住宅基盤づくり
水回り(浴室・トイレ・キッチン)を生活動線に合わせて配置
キッチンカウンターなどの造作は下地までに留め、DIYによる仕上げを楽しめる構成
2階は構造補強と最小限の改修にとどめ、将来的な変化に対応可能な状態で引き渡し
実施・施工の詳細
外壁: 断熱材を入れ、新設パネル+塗装で構成
床仕上げ: 土間+フローリングで生活動線を明確化
天井・梁: あえて既存鉄骨を露出し、インダストリアルな表情に
造作カウンター: 脚部・下地まで仕上げた状態で引き渡し、上面をDIYでアレンジ可能に
猫との共生設計: キャットウォーク設置の余白や掃除しやすい素材選定を想定
成果と反響
施主ご夫婦からも「暮らしながら自分たちで手を加えられるのが嬉しい」と好評
2階は居住後も徐々にDIYでアップデートされており、“暮らしながら育つ家”の象徴事例となった
この事例は、低コストでの住まい再生+セルフリノベーションのモデルケースとなった
「世界観 × 集客力」の空間づくり、
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本物素材とアップサイクルで空間の個性を引き出す
インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。