ワーキングウェアの「第2の人生」を体感できる空間演出
-尾道から発信する循環型ブランド-
|REKROWローンチイベント|







ブランドの世界観を「言葉」ではなく「空間」で伝える—。近年、サステナブルやサーキュラーエコノミーを掲げるプロジェクトにおいて、この課題に直面する企業は少なくありません。2020年、尾道で誕生したREKROW(リクロー)は、廃棄される作業着をアップサイクルするという斬新な思想のもと誕生。しかし、その理念を来場者に伝えるには、単なる商品陳列ではなく、空間全体が語りかける設計が求められました。インクロッチェは空間演出によってこの問題を解決し、 "体験型ブランド空間"として、REKROWの哲学と可能性を来場者に深く印象づけました。
物件概要
物件名|REKROWローンチイベント (ONOMICHI SHARE)
場所|広島県尾道市
クライアント|TSデザイン/REKROW
デザイン|インクロッチェ株式会社
ディスプレイ|インクロッチェ株式会社
依頼内容|ローンチイベント空間演出/ディスプレイ制作
担当エリア|会場全体(導線含む空間構成)
施工箇所|エントランス/展示スペース/VP演出スペース
施工期間|2020年
物件詳細
詳細と空間コンセプト
REKROWは、「サーキュラーエコノミー×ワーキングウェア再生」をテーマとした循環型ブランド。ローンチイベントにおいては、ブランド誕生の背景と哲学を来場者に“体験として伝える”ことが求められました。コンセプトは、「REKROWの思想を、6つの言葉と空間で語る」。エントランスから奥の展示までを“1つの物語”として構成し、 来場者がブランドの価値と魅力を自然と理解できる構造を目指しました。
インテリアコンセプトにおける課題
抽象的なキーワードを空間にどう落とし込むか
廃材・作業着を素材にしながらもデザイン性を損なわない演出
新規製作物を最小限にし、循環コンセプトと整合性を保つこと
会場となった「尾道シェア」の既存什器のアップサイクル的な再構成
提案内容
エントランスから展示までを、6つの言葉(ワード)で区切った構成にし、会場導線に沿って配置。空間そのものがストーリーブックになるよう設計しました。また、展示什器には「尾道シェア」保有のラムネケースを再構成。アップサイクル思想を実演しました。
6つの言葉(ワード)
1)無数の“アス”がある 2)第二の人生の分岐点 3)波紋を広げる 4)繊維の循環 5)生まれ変わり 6)100年後の未来へ
実施・施工の詳細
導線演出(エントランス):
6つの言葉(ワード)をあしらったタペストリー&グラフィックで来場者を迎え、物語のはじまりを演出
アップサイクルした電柱を自立させ、外光の影絵の位置関係に6つのワードを配置
窓外から差し込む光は午後2時の太陽の光
VPエリア(ビジュアルプレゼンテーション):
分解されたワーキングウェアの部品展示
裁断されたパーツ・ファスナー・ラベル・縫製タグを分類・表示
「尾道シェア」のコンテナを使い、ブランドの“素性”と“再構築”を表現
会場奥の展示エリア:
REKROWの再生プロダクト展示(コートやバッグなど)
奥行きを持たせる導線設計により、ブランドの“行き先”を示唆
成果と反響
来場者・主催者からは、「繊維だけでここまで表現できるとは」「期待感が高まる空間の演出に驚いた」などの高評価を獲得
特に分解された作業着のパーツ展示が印象深く、プロダクトのバックストーリーを可視化した点が好評
ブランド側からは「イメージ以上に理念が伝わった」との声もあり、翌年のVol.2展示会(朝日倉庫)へと継続受注へ繋がった
「世界観 × 集客力」の空間づくり、
はじめてみませんか?
本物素材とアップサイクルで空間の個性を引き出す
インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。