循環のデザインが生んだ「協働×共感」型エキシビション
-広島県府中市・朝日倉庫を舞台に-
|REKROW展示会|









社会課題の解決を掲げるブランドは多い—。 しかし、共感が“共創”へつながる空間設計まで意識された展示は、実はまだ少数派です。REKROW(リクロー)は、廃棄される作業着を再生し、価値あるプロダクトへと蘇らせるサーキュラーエコノミーブランド。その第二章ともいえる展示会では、「共創」「多様性」「未来志向」を体感として共有できる空間が求められました。インクロッチェは、ブランドの価値と世界観を古倉庫の空間に再構成。ローカル×グローバルのクリエイティビティを、訪れるすべての人へ伝える場となりました。
物件概要
物件名|REKROW展示会 Vol.2(朝日倉庫)
場所|広島県府中市
クライアント|TSデザイン/REKROW
デザイン|インクロッチェ株式会社
ディスプレイ|インクロッチェ株式会社
依頼内容|展示空間構成/ブースゾーニング/装飾設計/施工
担当エリア|倉庫全体(空間構成+演出)
施工箇所|展示什器/VPエリア/トーク/商談/ワークショップスペース
施工期間|2021年
物件詳細
詳細と空間コンセプト
府中市・朝日倉庫で行われた本展示会は、REKROWの1年間の活動成果を披露する場。全国のコラボレーションパートナーと共に生み出した多彩なアップサイクルプロダクトが並ぶ展示です。空間コンセプトは、「多様な再生が交わり、つながる場所」。
素材や企業、文化を横断した「共創の風景」を、アップサイクル什器と導線設計で表現しました。
インテリアコンセプトにおける課題
再生素材・廃棄物を用いながらもプロダクトの魅力を最大限に演出したい
国内外のパートナー企業の個性と調和を保つゾーニングが必要
会場となる倉庫の資材や雰囲気を活かしつつ新たな文脈を加えたい
展示だけでなくトークショー・ワークショップ・商談ブースを備えたマルチユース空間であること
提案内容
会場内にある木製パレットを使用し再構築、各コラボブランドの展示什器を制作。木製パレットを単なる什器としてではなく、「素材と関係性の記憶装置」として活用。空間に物語を生み出す構成としました。また、エントランスからメイン展示へ導く中央導線設計として、ブース構成を次の3つにゾーニングしました。
3つのゾーニング
1)REKROWプロダクト
2)コラボアイテム展示 (スピングルムーブ/ステファン・ケン/TSデザイン/スノーピーク など)
3)商談・ワークショップスペース
実施・施工の詳細
展示什器: 倉庫に眠っていた木製パレットを解体・再構築し、展示台に活用
VP(ビジュアルプレゼンテーション): ブランドの代表的な再生アイテム(コート・シューズ・タープなど)を中心配置
空間演出: 天井高と梁を活かし、吊り展示や布演出によるリズムと期待感を演出
照明: 会場の光量を抑えた中で、スポット的な導線照明を導入
成果と反響
「パレットをここまで魅力的に活用できるとは思わなかった」
「REKROWの思想と空間がここまで調和する展示は初めて」
「倉庫に入った瞬間、ブランドの意志が伝わってくる」など、出展企業・来場者双方から高い評価を獲得。
展示後にはREKROWの販路拡大・自治体連携・海外展開への弾みともなり、ブランドとしての社会的信頼を深める結果となった
「世界観 × 集客力」の空間づくり、
はじめてみませんか?
本物素材とアップサイクルで空間の個性を引き出す
インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。