東日本の旬を伝える駅ナカ空間

-地域資源を可視化した立体ディスプレイ-

|のものエキュート秋葉原店|

駅ナカショップの担当者がしばしば直面する悩み─。「ただ商品を並べるだけでは、通行客の心に残らない」「地域性をどう空間で伝えるかがわからない」。そうした中、JR東日本が展開する「のもの」は、地域の食や文化を発信するコンセプトショップとして全国に展開されています。とくにエキュート秋葉原店では、東日本各地の魅力を空間そのもので語るディスプレイが求められていました。インクロッチェは、情報と感性を立体化するディスプレイでその課題を解決。地域の特産とピクトグラムを組み合わせた「地図を歩くような売場体験」が実現しました。


物件概要

物件名|のものエキュート 秋葉原店

場所|東京都千代田区  JR秋葉原駅構内

クライアント|株式会社船場

空間デザイン|株式会社船場

ディスプレイ|インクロッチェ株式会社

依頼内容|壁面ディスプレイ計画/製作

施工箇所|店内通路壁面 

施工期間|2014年

物件詳細

詳細と空間コンセプト

「のもの」は“地のもの・旬のもの”を伝えるショップブランド。

 エキュート秋葉原店では、主に東日本(東北・関東・上越)エリアの特産物を中心に販売し、その地域性を空間演出として表現することが大きなテーマでした。

 駅構内という限られた空間の中でも、「ただの通過点」ではなく「地域と出会える場」としての役割が求められていました。


インテリアコンセプトにおける課題

  • “地域らしさ”をどう空間で伝えるか

  • 駅ナカ特有のスピード感ある導線の中で、瞬時に「東日本の魅力」が伝わる表現が必要

  • 単なるマップでは印象に残らず、情報的すぎるグラフィックでは感性に響かない

  • 限られた壁面を活かしながら、情報と感動を同時に伝える表現方法


提案内容

「日本地図を歩くように、東日本の魅力を巡る体験を」

地域特産をモチーフにした立体的なピクトグラムを提案しました。ピクトは木の板をレーザーカットして立体化し、それぞれの地域にマッピング。「見て楽しく、意味も伝わる」ディスプレイとして、視覚情報と地域ストーリーを一体化させました。日本地図を模した壁面構成によって、訪れるたびに発見があるような知的体験も創出しています。


実施・施工の詳細

ピクトグラム:東北・関東・上越各地の特産物を象徴(例:りんご・米・地酒など)

配置:日本地図状に配列することで、エリアごとの違いや位置関係も直感的に理解可能

構成:すべて立体造作とし、光と影によって輪郭が際立つ構成

素材:国産木材を使用し、エコ・サステナブルな印象も加味

成果と反響

  • 空間全体が「知る・買う・記憶に残る」を実現したと好評

  • 2014年 HADC(広島アートディレクターズクラブ)にて「環境空間サインディスプレイ部門賞」を受賞

  • 他店舗や他エリアへの横展開の参考事例として活用されるなど、広く高評価


「世界観 × 集客力」の空間づくり、
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本物素材とアップサイクルで空間の個性を引き出す
インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。


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