丸の内OLの心をつかむ装飾術
-働く女性のデイリーハピネスを演出-
|グランスタ東京|
東京・丸の内駅構内。世界有数のビジネス街に位置するグランスタ東京は、丸の内周辺で働く女性をメインターゲットとした商業施設です。全体を一つのセレクトショップのようなイメージで統一し、お菓子やドリンクを提供するテナントが軒を連ねる開放的な空間が特徴的。しかし、各テナントの世界観やデザインにバラつきがあり、施設全体の統一感が課題となっていました。インクロッチェは、環境ディスプレイの専門家として、グランスタ東京のブランディングを体現する装飾プランをご提案しました。
物件概要
物件名|グランスタ東京
場所|東京都千代田区 JR東京駅地下1階
クライアント|株式会社船場
空間デザイン|株式会社船場
ディスプレイ|インクロッチェ株式会社
依頼内容|環境ディスプレイ計画/施工
担当エリア|エントランス/メイン通路天井
施工箇所|吊り下げリング2基(直径8m)
施工期間|2012年
物件詳細
詳細と空間コンセプト
グランスタ東京の空間コンセプトは「デイリーハピネス」。
丸の内で働く女性たちの日常に小さな幸せを提供する施設でありたいという思いが込められています。 しかし、複数のテナントが混在する中で、そのコンセプトを体現する統一的な装飾が求められました。各店舗の個性を活かしつつ、セレクトショップのような上質さとまとまり感を表現するにはどうすれば良いのか。それがインクロッチェの課題でした。
インテリアコンセプトにおける課題
天井を活用した巨大リングを用い、まとまりと躍動感を演出すること
各テナント共有スペースの天井部2ヶ所の巨大な吊りリングウインドウ(直径8m)のディスプレイの内容の提案が欲しい
テナント商品は使用しないこと
提案内容
吊りリングのディスプレイには、以下のようなこだわりを込めています。
多数の店舗に共通する食物販パントリーイメージ
カラフルなお菓子や華やかな食器で、女性のときめきを刺激
上質な空間を意識し、すべてのアイテムを特注のオリジナルで制作
10年以上メンテナンスフリーで使える、耐久性の高い商品パッケージモチーフのオブジェ・素材と施工法
商品陳列を工夫し、躍動的な「たわわ感」を表現
直径8mのリングが、それぞれのテナントをつなぐシンボルとして空間を締めているので、それぞれのテナント毎の演出ではなく全体が一つのセレクトショップに見えるよう設営演出しました。
実施・施工の詳細
素材:食器・瓶・缶・紙箱・プラケース・フェイクフード・レジンなど
演出:フェイクオブジェでありながら本物感を追求した小物ディティール
構成:エリア全体に統一感を持たせる配色・配置構成
エントランスからメイン通路までの賑わいある空間を一体化し、グレード感や躍動感を生み出すことに成功。全体が一つのショップであるかのような統一感を実現し、人々の距離を縮めるデザインとなりました。リングという形状が生み出す安定感と、その中に敷き詰められたカラフルなアイテムの躍動感。 それらが融合させることで、グランスタ東京の「デイリーハピネス」という世界観を体現しました。
成果と反響
月刊「商店建築」にも掲載され、他施設(福岡空港や所沢)への連鎖発注へ
維持管理コストも抑えられ、デベロッパー・運営双方に大きなメリット
「世界観 × 集客力」の空間づくり、
はじめてみませんか?
本物素材とアップサイクルで空間の個性を引き出す
インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。