「みんなの庭」に溶け込むグラフィックアート

-フードコートを街路地の賑わいに彩る壁面演出-

|イーアス春日井 フードエリア|

商業施設のフードコートは、回転率や動線効率が重視されがちなため、「長く滞在したくなるデザイン」 が後回しになりやすい空間です。イーアス春日井では施設全体を「みんなの庭 春日井」というコンセプトでリニューアル。フードコートにはその思想を引き継ぎながらも、さらに「インダストリアルで活気ある街路地」のような体験が求められました。インクロッチェは、空間全体のデザインテイストに合わせたグラフィックペイントで、ただの通路や壁面を「にぎわいが感じられる場所」へと変貌させました。

物件概要

物件名|イーアス春日井 フードエリア(フードコート)

場所|愛知県春日井市(イーアス春日井1階)

クライアント|株式会社船場

デザイン|インクロッチェ株式会社

ディスプレイ|インクロッチェ株式会社

依頼内容|フードコート壁面グラフィックペイント計画/施工

担当エリア|飲食ゾーン壁面

施工箇所|フードコート内壁面

施工期間|2021年

物件詳細

詳細と空間コンセプト

イーアス春日井の施設コンセプトは「みんなの庭 春日井」。

その中でフードコートは、「インダストリアルなテイストのレストランが並ぶ街路地」をテーマに設計されています。単なる食事スペースではなく、散歩の途中でふと入りたくなるような「にぎわいと発見」が求められました。


インテリアコンセプトにおける課題

  • 店舗ファサードが連なるように計画された空間で、通路や待機エリアの“間”をどう魅せるか

  • インダストリアルテイストに合うグラフィックは主張しすぎると騒々しく、控えめだと埋もれるというバランスの難しさ

  • 「みんなの庭 春日井」という自然的でやわらかな全体コンセプトと、フードコート特有の活気をどう同居させるか


提案内容

壁面の大部分、空間に沿う形でインダストリアルな街路地をイメージしたグラフィックペイントを提案。ラフなタッチを取り入れ、味わい感ある街角の壁画のような「雑多さ」を演出しました。また、「みんなの庭 春日井」のコンセプトに合わせ、随所に植物や緑の要素をグラフィックの中に散りばめ、店舗ファサードや照明計画に対してトーンを合わせ、空間全体が一体化するデザインにしました。


実施・施工の詳細

施工手法: 壁面直接ペイント(耐久性・耐水性を持つ特殊塗料使用)

デザイン: インダストリアル感を持たせた街路モチーフと、植物や花を組み合わせたミクスチャー表現

ゾーニング: フードコート奥から通路沿いへと流れる視線誘導を意識し、場所によって濃淡を調整

メンテナンス性: 将来のタッチアップや部分的な塗り替えも想定した構造で施工

成果と反響

  • 施設運営者からは「フードコートが単なる休憩所ではなく、歩くだけで楽しめる場所になった」と評価

  • 来館者からも「待ち時間につい壁を見てしまう」「子どもと一緒に写真を撮る楽しみが増えた」と好評

  • 結果的に、同施設内の別ゾーンでのグラフィック演出の依頼にもつながり、波及効果を生むプロジェクトとなった


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