散歩道のテラスで癒しと学びを体感

-フェイクグリーン×ストーリーディスプレイの空間演出-

|グランフロント大阪6階|

大型複合施設における「レストスペースの居心地」こそが、回遊性や滞在時間に直結する重要な要素。しかし、共用空間であるがゆえに、空間演出が後回しになり、個性のない“通路的空間”になりがちです。グランフロント大阪では、6階レストスペースのリニューアルに際し、「散歩道のテラス」という空間テーマのもと、くつろぎと発見を同時に提供できる空間演出が求められました。インクロッチェは、3つの物語性あるディスプレイコンセプトを展開し、人々の記憶に残る「レストする価値のある場所」へと昇華しました。

物件概要

物件名|グランフロント大阪 6階レストスペース

場所|大阪府大阪市北区(グランフロント大阪 南館6F)

クライアント|株式会社船場(設計)/大和ハウスグループ(施設運営)

空間デザイン|株式会社船場

ディスプレイ|インクロッチェ株式会社

依頼内容|レストスペースのディスプレイ計画/制作/施工

担当エリア|散歩道のテラス(レストエリア全体)

施工箇所|書棚上部/柱周り/壁面

施工期間|2019年

物件詳細

詳細と空間コンセプト

リニューアルされた6階レストスペースは、「散歩道のテラス」という環境デザインコンセプトをもとに、緑と本が調和する憩いの場として設計されました。ディスプレイのテーマは「アーバン・オアシス」。都市の中に息づく小さなオアシスのような空間として、癒し・学び・くつろぎの要素を掛け合わせることが求められました。


インテリアコンセプトにおける課題

  • 「人が立ち止まる理由がない」共用部に個性と余白を生み出したい

  • 実際の利用者はビジネスパーソンから観光客まで幅広く、多様な目的に対応する空間演出が必要

  • 設計テーマに沿いながらも、商業施設らしいインパクトと印象に残る仕掛けを同居させるという矛盾をどう解消するか


提案内容

「散歩道のテラス」を構成するディスプレイは、3つの物語で展開しました。

癒しのカフェテラス:

ガーデン雑貨やプランター・フェイクグリーンで構成し、テラスでコーヒーを楽しむような“余白のある癒し”を表現。

学びのワークショップ

木製のフレームやクラフトアイテムを取り入れ、「手を動かす学び」や「趣味の時間」を想起させる構成に。

くつろぎの本

書籍・インテリア小物でリラックス感を表現。特に、書棚上部や柱周りの棚ディスプレイに重点を置き、視線の抜けと“居たくなる”要素を演出。


実施・施工の詳細

素材構成: フェイクグリーン/木製フレーム/アンティーク雑貨/洋書

設置箇所: 書棚上部/壁面棚/レジカウンター裏/柱周り

演出比率: 約4割がフェイクグリーン、6割がアップサイクル素材やインテリア小物

テイスト統一: トーンを揃えながらも、ゾーンごとにテーマを持たせ“回遊感”を演出

グリーンの使用意図: 居心地と奥行き感を同時に演出し、人工素材ながら「気配」を生む配置とした

成果と反響

  • クライアントより「機能性だけではつくれない居心地が生まれた」と好評

  • 利用者からは、「なんとなく立ち寄ったけど、長居してしまった」「まるでカフェみたいな空間」といった声が寄せられ、滞在時間の増加にも貢献

  • ディスプレイ構成により「撮影する利用者が増加した」との施設側コメントもあり、今後の施設演出方針にも影響を与えた事例となった


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インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。


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