広島発・滞在型カーショールームの空間演出

-アップサイクルパーツが生む“非日常の余白”-

|CONQUEST ジ・アウトレット広島|

カーショールームは「車を売る場所」である一方、ブランドイメージの体現空間でもあります。しかし実際には、「画一的」「カタログ的」と評される無機質な空間になってしまうことも多く、“訪れたくなる空間”としての設計が後回しになりがちです。広島発の輸入車ディーラー「CONQUEST」では、アウトレット施設への出店に伴い、「滞在したくなる新しいショールーム」を目指しました。この課題に対し、インクロッチェは空間ディスプレイの再定義に挑戦。車の魅力を引き立てながらも、“広島らしさ”と“アップサイクルの提案性”を両立させた演出が実現しました。

物件概要

物件名|CONQUEST ジ・アウトレット広島

場所|広島県広島市佐伯区(ジ・アウトレット広島内)

クライアント|株式会社船場

デザイン|株式会社船場

ディスプレイ|インクロッチェ株式会社

依頼内容|ディスプレイ計画/什器アレンジ/アップサイクル提案  

担当エリア|ショールーム全体の環境ディスプレイ

施工箇所|壁面棚/フォトフレーム/ファサード/コンシェルジュカウンター周り

施工期間|2018年

物件詳細

詳細と空間コンセプト

ジ・アウトレット広島は、地域特性を活かした「体験型商業施設」として開業。その中でCONQUESTは「バケーションハウスのように滞在したくなるカーショールーム」を空間テーマに掲げていました。単に車を展示するだけでなく、訪れる人の“余暇”と“旅”を感じさせる空間が求められていました。


インテリアコンセプトにおける課題

  • 車両の存在感に負けない空間のアイキャッチ性をどう持たせるか

  • 「アウトレットらしさ」と「CONQUESTブランドらしさ」の両立

  • 商品(車)とは別の軸で、ストーリーを感じられる空間提案が必要

また今回の出店は、同社にとって「ショッピングモール内で」の初挑戦であり、従来の路面型ショールームとは異なる、新しい体験価値の創出がテーマであった


提案内容

「車パーツを使ったアップサイクル演出」と「滞在時間を豊かにするビジュアル構成」を提案しました。

壁面棚ディスプレイ:カーライフを感じさせるインテリア小物や書籍を設置

フォトフレーム構成:海・ドライブ・広島の風景など、“旅”と“余暇”を想起させる写真を選定

ファサード装飾:グリーン+カーオブジェで「自然と非日常の融合」を表現

コンシェルジュカウンター周辺

自動車パーツを使ったオブジェを初導入し、アップサイクル表現に挑戦

また、ブランドブック風のダミーブック「CONQUEST」を什器に設置し、ブランドの世界観を補強しました。


実施・施工の詳細

メイン素材: 木材/フェイクグリーン/カー部品(ホイール・ハンドルなど)

加工方法: カーパーツは鉄工所と連携し、溶接と再構成により新たな形状へ

装飾テーマ: バケーション/旅/海辺/森林/アウトドア/余暇

什器設計: 棚・フレーム・カウンター周辺に一体感を持たせ、ゾーンごとの「景色」を形成

成果と反響

  • 来店客から「空間のセンスが良い」「気持ちよく落ち着く」との声

  • クライアントからは  「車以外の“語れる空間”ができた」と高評価

  • フォトフレームやダミーブックが来場者の目を引き、フォトスポットとして使われる場面も

  • 自動車パーツを活用したアップサイクル演出が新たなブランドイメージとして社内外で注目され、他店での再現依頼や応用展開にも繋がった


「世界観 × 集客力」の空間づくり、
はじめてみませんか?

本物素材とアップサイクルで空間の個性を引き出す
インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。


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