日本の四季の移ろいと「ご縁」を体感する中庭空間
-日本文化を伝える「縁側」演出と季節のディスプレイ-
|福岡空港国際線ロビー|














海外から訪れる人々にとって、空港は「日本最初の体験地」。 その印象を左右するのが、到着・出発ロビーにおける空間演出です。 ありきたりな案内表示や味気ない植栽だけでは、“記憶に残る空港”にはなりません。福岡空港国際線ロビーの増床プロジェクトにおいて、インクロッチェは空間コンセプトの「縁側」を「日本の四季」と「ご縁」というテーマに落とし込み、視覚的・体験的にも“日本らしさ”を感じさせる坪庭ディスプレイを実現しました。
物件概要
物件名|福岡空港国際線ロビー(増床エリア)
場所|福岡県福岡市
クライアント|株式会社船場
デザイン|株式会社船場
ディスプレイ|インクロッチェ株式会社
依頼内容|坪庭ディスプレイ計画/製作/施工
担当エリア|国際線ロビー内 待合スペース中庭(5箇所)
施工箇所|坪庭ディスプレイゾーン
施工期間|2023年
物件詳細
詳細と空間コンセプト
空間全体の設計コンセプトは「縁側」。 日本家屋の文化的象徴でもある“縁側”を、国際線の待合空間で再構築し、和の魅力と精神性を体感できるゾーンとして展開。それに沿い、「日本の四季 × ご縁(円)」をテーマとした坪庭を5つ配置し、視覚・体験・文化価値を一体化した空間演出を提案しました。
インテリアコンセプトにおける課題
インバウンド客にとってわかりやすく、かつ深みのある日本的表現
ロビーの景観として魅せつつ、通行動線を妨げない構成
季節感とストーリー性を持たせるアート的要素の付加
高耐久性・定期メンテナンスを前提とした施工
提案内容
5つのディスプレイゾーンに、それぞれ「春・夏・秋・冬・正月」の四季+新年をテーマとして設定。 日本文化の中核である“縁”の象徴として「円形のオブジェ」を軸に構成。「ご縁がありますように」の五円と「円相(えんそう)」を掛けた意味合いで円モチーフを選定しました。
春:新緑の木々/夏:深緑と苔玉/秋:紅葉と行燈/冬:松と石庭/正月:梅木と円形オブジェ
実施・施工の詳細
素材:天然枝・フェイクグリーン・伝統障子紙・アイアン・石材
構造:すべて移動式ユニット構造にて構築、保守性・安全性にも対応
演出:
春 - 新緑の木々や葉に加え、躍動的な動きを表現した春ならではの木々の様子
夏 - 柳の枝と深緑を感じる植栽アレンジ+アイアンオブジェ
秋 - 紅葉グラデーション植栽+和傘と照明アレンジ
冬 - 松と白砂+石庭イメージ
正月 - 本物の梅枝+フェイク花で構成された梅庭と丸窓障子
成果と反響
空港関係者より「SNS投稿のフォトスポットになっている」とのフィードバック
外国人利用者からも「写真を撮りたくなる和の雰囲気」として評価
コンセプトへの共感から、同空港内での別ゾーン施工にもつながる波及効果あり
「世界観 × 集客力」の空間づくり、
はじめてみませんか?
本物素材とアップサイクルで空間の個性を引き出す
インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。