宮城の地域資源を空間演出で魅せる
-8つのテーマで構成された地域密着型ディスプレイと自然素材の調和-
|イオンモール新利府|











大型商業施設のフードコートやトイレ前といった「共用部」は、ただの通路として扱われてしまいがちです。しかし、それらの空間に意味やテーマが加わることで、施設全体のブランド力と滞在体験の質が劇的に向上します。イオンモール新利府では、「宮城らしさ」を空間全体で伝えるという設計意図に基づき、施設全体に一体感とストーリーを与えるものとなりました。
物件概要
物件名|イオンモール新利府(南館)
場所|宮城県宮城郡利府町
クライアント|INPROUD
空間デザイン|INPROUD
ディスプレイ|インクロッチェ株式会社
依頼内容|共用部ディスプレイ計画/製作/施工
担当エリア|全館共用部(主に1階~2階)8ゾーン
施工箇所|フードコート壁面棚・壁面/ギャザリングルーム(授乳室前)等
施工期間|2020年
物件詳細
詳細と空間コンセプト
空間全体のコンセプトは、「地域との共生」と「自然との共鳴」。商業施設の中で地域産業や生活文化に触れることができるよう、展示と装飾を通じて宮城の魅力を体感できる空間づくりが求められました。
インテリアコンセプトにおける課題
宮城県らしさ(農・漁・森林・工芸など)をビジュアルで表現する必要性
単なる装飾ではなく、ストーリー性のあるゾーニングとディスプレイ構成
耐久性・視認性・安全性を両立した“見せる施工”の実現
提案内容
フードコートエリア:
壁面全8箇所に地域資源や風土を活かした異なる演出をテーマを設定し、各エリアに沿った素材・演出を企画しました。
日本酒ゾーン - 杉玉や酒蔵グッズによる酒文化の可視化
クラフトビールゾーン - 発酵や工場のイメージを取り入れた壁面演出
漁港ゾーン - 網・浮き玉・流木で漁の文化を再現
山・森林ゾーン - 丸太や枝材による木材産業の表現
キャンプ/アウトドアゾーン - 焚き火台やギアを想起させる素材感
農業/ファームゾーン - ドライ植物や野菜箱のリメイク装飾
祭り/こけしゾーン - 東北の伝統工芸こけしをモチーフにしたグラフィックと立体展示
ギャザリングルーム(授乳室):
赤ちゃん図書室の遊び場をイメージした空間演出。子供らしい本のいろいろ・ファンタジックなフェイクグリーン・優しい色彩の壁面アートなど、子供達と一緒に遊べる空間演出を心掛けました。
トイレ内ウインドウ:
トイレ内導線の壁面ウインドウに両面から見えるドライフラワー装飾を施しました。
実施・施工の詳細
素材:古材・フェイクグリーン・クラフト紙・ドライプランツ・木製パネルなど
壁面装飾:「ペイント+立体ディスプレイ」の組み合わせによりストーリー性を強化し、全体が「宮城を旅するような構成」となるよう、導線に沿った演出を施工
成果と反響
「施設のどの場所にいても宮城を感じられる」という回遊体験が高評価
地域住民からは「写真映えする」「子供も楽しめる」との声
イオンモール他店舗からも類似事例導入の相談あり
施設側からは「装飾というより“空間コンセプトの体現”」として高評価を獲得
「世界観 × 集客力」の空間づくり、
はじめてみませんか?
本物素材とアップサイクルで空間の個性を引き出す
インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。