詳細と空間コンセプト

1階は「都会の中の静けさ」「素材の素顔を見せる空間」をコンセプトに、無骨な要素と居心地の良さを同居させたインダストリアル空間を目指しました。「LAZO」という店名に込められた“つながり”を表現するため、各什器や構成がゆるやかに連なりながら、開放感を保つ設計がなされています。

インテリアコンセプトにおける課題

• 住宅物件をリノベーションして「非住宅的な空気感」をつくる必要

• シャンプー台やセット面を、既製品感なく空間に溶け込ませる

• 素材や照明にこだわりながら、美容室としての清潔感と安心感もキープ

提案内容

鉄フレームのセット面ミラー（三面鏡）をオリジナル造作し、空間と統一感を持たせ、カウンターや受付台にはエイジング加工された無垢材を使用しました。ロッカーやストレージも、黒鉄塗装と木のコンビネーションでトーンを揃えつつ、グリーン植栽や照明のアプローチにより、素材の硬さを中和しました。

実施・施工の詳細

セット面：鉄造作ミラー×木天板カウンター／ペンダントライト

床／壁：モルタルフロア仕上げ／白壁＋木板アクセント

受付／待合：木×ガルバニュウム鋼板の受付カウンター/造作ブックシェルフ

什器ワゴン：スタイリストに合わせた高さ・機能性設計

成果と反響

• 来店客から「空間がセンス良い」「美容室っぽくなくて落ち着く」との声

• クライアントからは「什器・導線設計・デザインすべてを任せて正解だった」とのフィードバック

• この案件が契機となり、2階増床リノベーション（2017年）も追加受注へと発展