神戸・北須磨の地域性を可視化した行政空間

-公共施設に潤いと親しみを与える植栽ディスプレイ-

|兵庫県神戸市北須磨支所|

公共施設や市役所の庁舎は、どうしても「無機質で緊張感のある空間」になりがちです。来訪者にとっては用事を済ませるだけの場所、職員にとっても業務に追われる空間──。そんな空気をやわらげ、地域との調和を育むために「空間演出」は大きな役割を果たします。神戸市北須磨支所では、「市民に開かれた庁舎」づくりを目指し、共有スペースに自然の要素を取り入れることを決定しました。インクロッチェは、「潤いと安心感、地域らしさが感じられる植栽ディスプレイ」をテーマに、植栽計画と空間演出を担当しました。

物件概要

物件名|神戸市 北須磨支所

場所|兵庫県神戸市須磨区

クライアント|株式会社船場

デザイン|株式会社船場

ディスプレイ|インクロッチェ株式会社

依頼内容|共有空間の植栽計画/製作/施工

担当エリア|共有空間3箇所(待合/掲示壁面/コワーキング)

施工箇所|1F 待合ベンチ周り/情報交流センター壁面/1F シェアオフィス内

施工期間|2024年

物件詳細

詳細と空間コンセプト

リニューアルされた北須磨支所では、「地域と行政をつなぐ開かれた場」として、庁舎内のコミュニケーション空間が見直されました。住民や来訪者がリラックスして過ごせるよう、グリーンを活かした空間演出をディスプレイでサポート。「公共施設らしさ」はそのままに、「親しみやすさ」や「自然との共生感」を表現することがテーマでした。


インテリアコンセプトにおける課題

  • 市民が緊張せず過ごせる「余白」のある空間にしたい

  • 機能性だけでなく、視覚的なやすらぎや彩りを加えたい

  • 無機質な庁舎空間に「地域性」「季節感」を添えたい

特に市民との接点が多い待合・交流・ワークスペースにおいて、空間の質感を高める演出が求められた


提案内容

植栽ディスプレイの全体テーマ:「やさしさと調和」

地域の緑地や里山風景を想起させる植栽構成とし、屋内でも自然を感じられるよう、フェイクグリーンを主に使用しつつ、質感と色味に徹底的にこだわりました。また、各スペースごとに用途と動線を意識したレイアウト設計にしました。


実施・施工の詳細

待合ベンチまわり

緊張感をやわらげるため、ベンチ背面や側面に視界にやさしい中高木グリーンを配置

空間に動きを出すため、高低差・陰影・曲線のあるプランター構成を採用

情報交流センター壁面

広報掲示エリアの上部に植栽を這わせるように配置

壁面に「自然が流れ込むような印象」を与えることで、地域情報に対しても視線を向けやすくなる効果を演出

シェアオフィス(グリーンラウンジ)

コワーキング用途に配慮し、落ち着きと創造性を促すグリーンアクセントを随所に設置

デスク間仕切りやコーナーに個性的な観葉植栽やアップサイクル鉢を活用

成果と反響

  • 来訪者・市民から「役所っぽくない空気で落ち着く」「安心感がある」との声

  • 職員からも「空気がやわらかくなり、話しかけやすくなった」とのフィードバック

  • “公共空間でもグリーンディスプレイは有効”という好事例として、他支所からの相談も発生中


「世界観 × 集客力」の空間づくり、
はじめてみませんか?

本物素材とアップサイクルで空間の個性を引き出す
インクロッチェは、商業施設・オフィス・公共空間など多様な現場で、空間演出をご提案しています。同様の空間ブランディングをご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。


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